題名:語尾のことです
送信者:紅葉 日時:2011-06-28 07:48:06
救い料10億万円頂戴!ローンも可!
上記の文章には、「係助詞」も、「します」、「です」のような語尾もない言い方は初めて見ますね。これは日本語の進化ですか?
題名:Re:語尾のことです
送信者:アゲハ 日時:2011-06-28 08:28:31
这是电视广告或报纸广告为了减少广告时间或刊登所占版面以节约成本所使用的一种日语说法吧。生活中是不用的。中文里也有这种情况啊。
題名:Re:語尾のことです
送信者:ゲスト 日時:2011-06-28 09:17:12
出された文の後半は「体言止め」で、ローンもできることを強調していると考えられます。
これが日本語の進化かと言われると、悩みます。
昔から俳句などで使われ、近年、会話や小説などでもよく見られます。
最近できた誤用や日本語の崩れではない、と個人的には思います。
「頂戴」に関しては、上手く説明できません。
それから、主語に付く助詞の省略も口語ではよくあります。
古い文章ですと、小説などの会話文以外の文(地の文)でも使われています。
広告なので字数を少なくするためにたくさん省略している、という指摘もその通りです。
特に体言止めは、新聞記事でたくさんみかけます。
ただ、文の内容はともかく、このような省略は日常会話でも普通に行われると思います。
題名:Re:語尾のことです
送信者:紅葉 日時:2011-06-28 10:50:58
アゲハさん、非常感谢您快速热心的解答。ゲストさん说这是「体言止め」,且亦可用于日常对话。
辞典解释:和歌・俳諧などで、最後の句を体言で終わらせること。余韻・余情を生じさせる効果がある。
在和歌、俳句中以体言结束最后的句子,有产生余韵、余味的效果。
就是言犹未尽、欲语还休吧。
原来日文是通过省略词尾来产生这种效果,中文是省词的部分或全部。
ゲストさん、早速詳しいご回答をありがとうございました。とてもスッキリしました。
悩ませてしまい、すみませんでした。
それは日本語に昔からある「体言止め」ですね。
勉強になりました。
日本語に大興味を持っていますので、古い日本語も新しい日本語も大好きです。
題名:Re:語尾のことです
送信者:ゲスト 日時:2011-06-28 11:29:24
上の書き込み、4番目の段落冒頭の「主語に付く助詞」を
「主語や目的語に付く助詞」に訂正します。
ごめんなさい。
ついでに、「大興味を持つ」とはあまり言いません。
「とても興味がある」「大きな関心を持つ」というような表現をします。
わたしの母語は日本語ですが、日本語を見つめ直すいい機会になります。
題名:Re:語尾のことです
送信者:紅葉 日時:2011-06-28 11:56:07
訂正してくださって、ありがとうございました。
「主語や目的語に付く助詞」というのは、「は、が、を」ですね。
ありがとうございました。
題名:Re:語尾のことです
送信者:ゲスト2 日時:2011-06-28 16:15:47
もう議論が終わってしまったところにすみませんが、「頂戴」や「可」は体言と言えるのでしょうか?
私にはこれらは用言であり、活用部分が省略されているだけのように見えます。
こういう用法も体言止めに分類できるのでしょうか。
題名:Re:語尾のことです
送信者:ゲスト 日時:2011-06-28 17:41:53
最初のゲストです。
まず、「頂戴」に関しては体言止めとは別物として、
「うまく説明できない」と書いたつもりでした。
わかりづらくてごめんなさい。
「頂戴」は「ください」の意で使われますが、
「これと進化云々とを絡めて説明できない」と書いたつもりでした。
「頂戴」を「頂戴する」の語尾の省略と考えると、
「頂戴する」は「もらう」の意なので、この場合には不適切だと思いました。
次に「可」についてです。
この「可」は「可能」の省略と考えられます。
「可能」でしたら、名詞か「可能だ」の形容動詞の語幹です。
これは書き込むときに迷ったのですが、
「体言止め」とも「語幹用法」とも説明できると思います。
ただ、今回は強調の意が強いように感じたので体言止めを採用しましたが、
形容動詞の語幹用法でもいいかもしれません。
「体言止め」と「語幹用法」の違いは、自分の中で曖昧です。
何かと言葉が足りなくてごめんなさい。
まだ読み違えているところがありましたら、ぜひお教えください。
題名:Re:語尾のことです
送信者:ゲスト2 日時:2011-06-28 18:12:26
なるほど。可については納得しました。
詳しいご説明をありがとうございます。
「頂戴」のほうはこの文章全体の意味を明らかにしないと分かりにくいと思い、ネットで検索してみました。
「ぶりぶりざえもん」と関係あるみたいです。
その意味するところは、広告主であるぶりぶりざえもんがあなたを救ったら救い料という手数料を10億万円頂戴します。ローンで払ってもらっても可です。
ということらしいです。
これを踏まえて「頂戴」の用法についてはいかが思われますか?
//ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B6%E3%82%8A%E3%81%B6%E3%82%8A%E3%81%96%E3%81%88%E3%82%82%E3%82%93
題名:Re:語尾のことです
送信者:紅葉 日時:2011-06-28 18:47:24
ゲスト2さん
ゲストさんのお代りに、答え料100億万円頂戴、拙者の口座への振込も可。あへへ
題名:Re:語尾のことです
送信者:ゲスト 日時:2011-06-28 18:56:13
なるほど。
まったく知らない世界が広がっておりました……。
そういう文脈だと、確かに話は全然違ってきますね。
この「頂戴」が「もらう・いただく」の意ならば、
「頂戴する」は「動作を表す名詞+サ変動詞:する」と分解できます。
「頂戴する」が「頂戴」と書かれた場合、
活用部分が省略されたのか、それとも体言止めなのか、
今、判断できません。
題名:Re:語尾のことです
送信者:紅葉 日時:2011-06-28 19:18:54
口を挟んですみません。
体言止めとは、下記のような表現でしょうか。
10億万円頂戴される救い料!支払に対応可能なローン!
題名:Re:語尾のことです
送信者:紅葉 日時:2011-06-28 19:34:30
「以上の2つの契約により、合計約7億7000万余りをA社に預託。」
(注)この文の直前に、過去に契約された「2つの契約の概要」が、適切に説明されていると仮定してください。
この場合、前後の関係から、「以上の2つの契約により、合計約7億7000万余りを当社はA社に預託(した)。」あるいは「預託されていた」ことは、誰が考えても明らかなのです。
こういった場合は、あえて「預託した」と書かなくても「預託」と書けば足りるのです。
少し、事例が分かりにくかったでしょうが、要するに「体言止め」は乱用を避け、状況に応じて使い分けてくださいね。
―――――――――――
上記の例文から見ると、語尾が省略されている「預託」は体言と見なされますね。
やっぱり、「救い料10億万円頂戴!ローンも可!」は体言止めという修辞技法ですね。
題名:Re:語尾のことです
送信者:ゲスト 日時:2011-06-28 20:55:04
以下最後まで学術的な根拠はありません。
いろいろと検索した結果、体言止めは以下の3つに分類できるとの考え方が多く見つかりました。
1.「だ」の省略
2.「する」の省略
3.倒置
この考え方によれば、
今回の「頂戴」は「頂戴する」の活用語尾が省略された結果としての体言止め
と言えます。
なんという良いとこ取り……。
紅葉さんへ
お書きになった「10億万円頂戴される救い料!支払に対応可能なローン!」は、
確かに上の分類でいう1の「だ」の省略で、体言止めと言えます。
しかし、わたしは日本語として不自然だと感じます。
感じますが、なぜ不自然なのか思うように説明できません。
出てくるのは感覚の話ばかりで、全く根拠として使えないです。
例えば「10億万円頂戴される救い料」は妙で、
「頂戴される救い料10億万円」はあまり変ではありません。
「救い料=10億万円」なので二つは近い方が理解しやすいのでは、と思いますが……。
同様に、「支払に対応可能なローン」は妙で、「ローンに対応可能な支払」はそうでもないです。
支払(の方法)にローンが含まれるからではないか、と思いますが……。
ローンは基本的に支払いの方法であるが、支払いは常にローンであるとは限らない、かしら。
わたしだけが変だと思うのかもしれません。
題名:Re:語尾のことです
送信者:紅葉 日時:2011-06-28 21:56:16
詳しくありがとうございました。
「日本語には様々な係助詞があるから、語順は自由で必要としない」と教わりました。
しかし、ゲストさんのお話から見ると、日本語も語順を重んじるのが分かります。
確かに私も「ローンに対応可能な支払」と言うべきだと思っていますが、ローンを強調した体言止めの例をあげるために後に置きました。
いろいろ、大変勉強になりました。
題名:Re:語尾のことです
送信者:紅葉 日時:2011-06-28 22:16:14
たびたびすみません。
「頂戴される10億万円の救い料!」は、上の分類でいう1の「だ」の省略ばかりでなく、「3:(主語の)倒置」でもありますかな。
○海が光る。
○光る海。
題名:Re:語尾のことです
送信者:ゲスト 日時:2011-06-28 23:01:19
「頂戴される10億万円の救い料!」の元の文をどう考えるかによります。
「頂戴される10億万円の救い料だ」なら、体言止めの1です。
「頂戴される、10億万円の救い料は/が」なら、3と助詞の省略です。
他の補い方は、すぐに思い浮かびません。
体言止めの3は、「買い物に行こうよ、明日」といった場合を想定して分類していると思いますが、
こうしてみると、「倒置+助詞の省略」という分類があってもよさそうですね。
そもそも「明日は買い物に行こうよ」が元の文とも考えられるのですから。
挙げた体言止めの分類になぜこれが入っていなかったのかは、わからないです。
何か理由があるのかもしれません。
題名:Re:語尾のことです
送信者:ゲスト 日時:2011-06-28 23:30:39
大事なことを書き忘れました。
「頂戴される10億万円の救い料!」が「頂戴される、10億万円の救い料は/が」となるのは、
「頂戴される」と「10億万円の救い料は/が」が、読点などで明確に区切られる場合に限ります。
したがって、
○海が光る。
○光る海。
の後者は、倒置にはなりません。
「動詞の連体形+名詞」と判断されます。
ただ、この例では「光る、海。」としても、
個人の文体の問題で倒置ではない、と判断されることもあるかもしれません。
「光る、海が。」と省略しなければ、もちろん倒置だとはっきりします。
題名:Re:語尾のことです
送信者:紅葉 日時:2011-06-29 00:46:54
確かにゲストさんのおっしゃった通りですね。
倒置文は主語と述語及び目的語の間に読点などで明確に区切られています。
私は倒置の定義を間違いました。
位置の転倒だけでなく、文章の意味も構文の成分も変わりませんね。
詳しいご説明ありがとうございました。
題名:Re:語尾のことです
送信者:ゲスト 日時:2011-06-29 11:38:13
文法の話題が盛り上がっていますが、そもそも「救い料」、「10億万円」とは日本人であれば書かないと思います。そう考えると「頂戴」という語も口語で子どもや親しい間柄で使う以外、書面ではたとえ広告でもかなり特殊な場合使わないと思いますが。
題名:Re:語尾のことです
送信者:紅葉 日時:2011-06-29 12:56:09
確かにそうです。救い料10億万円頂戴!ローンも可!って、新之助がぶりぶりざえもんに付与したセリフです。面白いでしょう。
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